日本の医療は年々進化を遂げていますが、要因は医師や看護師のスキルだけではありません。近年その存在感を増しているのが、薬のスペシャリストである薬剤師ではないでしょうか。全国では薬科大の新設や薬学部の増設が増えていますし、今、最も熱い職種と言えるのではないでしょうか。
目指している若者も多いですし、やりがいと厚待遇が魅力の職種でもあります。しかし、懸念材料が全くない訳ではありません。懸念の理由として挙げられるのが、国家試験の突破率ではないでしょうか。全体の数字が落ちているのはもちろんですが、大学によっては大きな差が生じてしまっています。
せっかく六年間学んでも、国家試験で躓いてしまうケースが目立っています。採用する企業や病院にとってみれば、少しでも優秀な人材を採用したいと願うのは当然です。大学名が全てではありませんが、学歴が大きな意味を持つことがあります。
有名な大学を卒業していれば、就職や転職の際に有利であるのは事実です。その一方で、大切なのは仕事を始めてからの向上心ではないでしょうか。常に学ぶ姿勢を持っていなければ、どんどん取り残されてしまいます。薬の世界は日進月歩ですし、貪欲に学びたいと思っている薬剤師だけが、昇進や昇給に繋がるのではないでしょうか。
平均年収も高いですし、定年退職をした後も再雇用が容易だと言われています。社会人を経て大学に入るケースもありますし、医療の世界では存在感が増しています。日本人の成人病患者は増えていますし、予防医学の観点からも注目を集めています。
適切な指導を出来る人材が増えると、医療費の抑制にも効果があるはずです。ジェネリック医薬品の活用も進んでいますし、大きな変化が訪れています。
