フリーランスの薬剤師は、収入がアップするとか、自由な時間が作れるなどのメリットがあります。しかし、メリットだけではなくデメリットも存在するので、デメリットについても十分に理解する必要があります。ここでは、フリーランスのデメリットに該当することについて紹介するので、ぜひとも内容を理解してください。
フリーランスは基本的に個人事業主に該当するので、社会保険を全額自己負担する必要があります。会社で厚生年金や健康保険を半額負担してくれるので、会社員時代は、自分で半額だけ負担すれば良いですが、フリーランスの場合は、自分で国民年金や健康保険を全額負担します。
また、会社員時代は雇用保険や労災保険に加入しますが、フリーランスはこれらの保険に加入できません。そのため、これらの代わりになるものを別途加入する必要があります。このようにフリーランスは、会社員に比べて社会保障の基盤が弱くなるので、自分で民間の保険などを活用しながら補てんしていかなければいけません。
また、社会保障に関する手続きを自分で行うことになります。
自分が求めている条件が見つかるかどうかが分かりません。条件に見合った求人が見つからない場合は、収入が発生しない可能性が出てきます。収入が発生しないリスクがあるので、必要に応じて貯蓄をしていく必要があります。
自分が住んでいる地域に求人が無い場合は、周辺地域まで通わなければいけないことがあるでしょう。求人が見つかったとしても、交渉によっては断られる可能性があります。毎回強気に交渉できるとは限らないので、ある程度先方の条件を飲むことも求められます。
時として薬剤師として働くことを優先せざるを得ない状況もあるでしょう。そうなると、自由に働けるメリットを享受できない可能性があります。
仕事にありつけたとしても、場合によっては契約を切られる可能性があることを頭に入れておく必要があります。特に繁忙期が終わったり、人員が充足したりする場合は、契約を切られる可能性があります。
継続的な契約ができない場合は、収入が途切れてしまう点に注意しましょう。フリーランスと働いている薬剤師は、ある意味でプロフェッショナルとしての働きぶりが求められます。そのため、技能が優れていないフリーランスはすぐに淘汰の対象になります。
即戦力にならなければ、すぐに契約が切られるという点を頭に入れておきましょう。