薬剤師が転職するとき福利厚生もきちんと確認しないといけません。一般的な業界と違う特殊な部分もあるため薬剤師業界特有の福利厚生も存在します。企業独自に定める「法定外福利厚生」では休暇制度や薬の割引制度など便利な制度が展開されています。
企業に勤めると、賃金とは別に社員やその家族の暮らしを支えるための福利厚生制度があります。法律で定められた「法定福利厚生」は健康保険や厚生年金など安心して働けるために欠かせない制度が含まれます。他にも企業が独自に定める「法定外福利厚生」があります。
法律による決まりはないので企業ごとに用意する福利厚生は特色が出てきます。一般的には育児や介護休暇のための支援、結婚や出産の祝い金、家賃補助などがあります。企業ごとに違うので求人サイトではきちんと確認しないといけない部分になります。
正社員だけでなく、パート社員も法定福利厚生を適用することが法律で定められています。ただ独自に会社で定める法定外福利厚生はパートは利用できない制度もあるかもしれません。
調剤薬局では処方薬を買う費用を会社が負担してくれる場合もあります。会社によっては全額負担でしてくれることもあります。若い年代の方は機会が少ないかもしれませんが、持病がある方にはとても助かる制度といえるでしょう。
また、処方箋以外も薬価で薬を購入できる特徴があります。例えば頭痛薬のロキソニンなどの普段使っている薬を安く買えるのはうれしい限りです。ドラッグストアでは、お店で販売する商品を社員割引で購入できる福利厚生制度があります。
医薬品以外も日用品なども対象に入るので、いつも割引で購入できてお得になります。ドラッグストアは業務が忙しく、かつては長期休暇が取りにくい印象がありましたが近年は変わってきています。特に大手のドラッグストアでは「リフレッシュ休暇」により連続休暇がとれる企業が増えています。場合によっては7連休の取得ができるなど充実しています。キャリアアップのために「認定薬剤師」などの資格に必要なeラーニングも負担してくれる会社も多いです。勉強会や学会なども推奨しているので、積極的に参加したい方は福利厚生をぜひ活用してみましょう。
転職先を見つける場合、どうしても気になるのが「給与面」です。給与の高さも大切ですが、長く務めるためには大事なのはそれだけではありません。時短勤務や連続休暇など便利に利用できる福利厚生を各企業が定めています。
自分や家族のライフスタイルに合った福利厚生面まで理解したうえで転職先を選びましょう。詳しい福利厚生に関しては求人サイトなどで詳細に掲載しています。細かい条件に合った企業をお探しならエージェントに相談してみても良いでしょう。