病院で見かける薬剤師が普段どのような仕事をしているのか知っていますか。患者さんの病気を治すためにチーム医療の一員として活躍する薬剤師。日頃からどのような仕事をし、病院内でどんな役割りを担うのか解説していきます。
病院に勤務する薬剤師の仕事は、非常に多岐に渡っています。代表的なのは医師から処方された処方箋に基づいた調剤業務です。患者さんに合わせた薬をつくる製剤業務。
病院内の医薬品を管理する仕事や他のスタッフへの情報提供、病棟の薬剤業務もあります。調剤業務では外来調剤と入院調剤の2種類あり、外来調剤は外来に訪れた患者さんに向けた調剤を、入院調剤は入院患者さんに向けた調剤を担います。
さらに救急搬送されてきた患者さんが必要とする薬剤を瞬時に判断し、医師の指示などによって調剤や製剤をすることもあります。
病院に勤務するからこそ得られるやり甲斐というものがあります。感じられるやり甲斐の一つとして挙げられるのは、最新の医療や総合的な医療に携われることです。医療現場としてさまざまな患者さんに携わる病院では、多くの疾患やそれに関連する薬剤を扱います。
また最新の医療も積極的に取り入れ、他の勤務先ではあまり取り扱わないような薬剤も使うケースがあるのです。総合的な医療の知識、および最新の医療に関われるのはプロとして大きなやり甲斐になります。専門的な資格取得を目指せるのも、医療機関勤務ならではです。
資格を取得して専門性が高いプロとして活躍するためには実務経験5年にプラスして、数々の症例に携わることが求められます。病院に勤めていればこれらの条件をクリアすることができ、専門家としてのやり甲斐につながるのです。
病院で働くためにはいくつかのスキルを持ち合わせていることがポイントとなります。最も大切だと言われているのが、コミュニケーションスキルです。病院では医師や看護師をはじめ、さまざまな医療スタッフと関わります。
患者さんを救うためにいろいろな役職のスタッフと協力し、チーム医療を実現させるのです。そのためには常日頃から他業種とも密にコミュニケーションを取らなければなりません。スムーズな情報交換やカンファレンスをするためには、ある程度のコミュニケーションスキルが必要なのです。
誰にでも分け隔てなく接することができる、立場関係なく上手く話し合いができるスキルは必要不可欠なのです。