転職を成功させるために飛び越えなければいけない最後のハードルは面接です。想定問答などを考えて対策を立てることが求められますが、薬剤師のような専門職では一般的な仕事とは違う点があることを意識しておくことも大切です。専門職ならではと言える面接における特徴は、転職希望者の年齢によって採用担当者の期待する人材に大きな違い出るという点です。
20代の人は経験が浅いので、特別なスキルを期待されることは少なくなります。その分、これからの可能性についてはベテランとは違って大きな評価ポイントになります。質問内容も過去の経験や現在のスキルに関することは少なく、これからの希望や意気込みなどを問われることが多くなります。
知識や経験が少ない20代の人は覚えなければいけないことが多く、即戦力としての期待よりも、今後の成長を見込める人材であることが重要になります。もちろん志望動機や薬剤師を志したきっかけなども訊かれることはあります。
それらの質問に対しても、未来の自分に大きな可能性があることを伝える意識で返答することが大切になります。
30代の人は、基本的な業務は一通りできるようになっていることを期待されます。つまり即戦力として期待できる人材であることが、採用される重要な要素になります。但し、まだまだ成長の過程であることも事実で、伸び代に関しても評価されることを意識しなければいけません。
今できることの説明に終始してしまうと、採用担当者から高い評価を得られないかもしれません。成長の可能性は、専門的なスキルアップに前向きな面と人間関係に関する面の両面からアピールするのが有効です。30代になれば、若い世代のリーダー的な役割を果たせるか否かで評価に大きな差が出ることがあります。
40代以上になればベテラン薬剤師と言われる領域に入るので、未来の可能性よりも現在の能力が問われます。将来的なことを語るよりも、今できることに焦点を絞って対応した方が効果的です。
採用担当者も40代以上の人を採用する場合は、管理職や指導者などの責任ある立場での仕事を任せたいと考えていることが多いです。現在備えている能力をアピールする際には、可能な限り具体的に経験や知識を伝える方が説得力が増すので効果が高まります。
