ドラッグストアに勤務する薬剤師の仕事は、薬の調剤をはじめ服薬指導、医薬品の販売など幅広くあります。ただ地域の住民との距離がとても近いので、やりがいを強く感じられるのも特徴といえるでしょう。ドラッグストアで働くに当たり、どのような魅力があるのでしょうか。
ドラッグストアでの勤務は転職しやすいのが大きな魅力といえるでしょう。仕事をするに当たって、自分のライフスタイルに合った働き方をしたいという方は少なくありません。
人生には、結婚や出産、親の介護など年齢に応じて様々なライフイベントがあるものです。結婚によって他の地域に引っ越しせざるを得ない状況になったり、出産によってフルタイムで働けなくなったりする可能性もあります。
そのようなケースでも、免許さえあれば環境の変化に合わせて転職することも難しくはありません。というのも、人手不足で需要がとても高いからです。特に豊富な業務経験がある方なら、自分にとって有利な環境に転職しやすいと言えます。
ドラッグストア勤務の大きな魅力は、患者と医薬品の橋渡しができることです。ドラッグストアで勤務する場合、お客さんに薬を処方する際に必ず薬の効能や服用方法、考えられる副作用についての説明を行います。
お客さんは薬について知識がほとんどないので、正しい知識を丁寧に説明することで確実な服用に繋げることができます。その結果、薬の効能を実感することができるというわけです。ドラッグストアを訪れるお客さんが自分が手渡した薬によって症状が改善していくのを見ると、助けになっているという喜びを感じられることでしょう。
その他にも、薬のことだけではなく、生活や食事面についてのアドバイスができるのも魅力といえます。ドラッグストアを訪れる方は、怪我や病気などで不安を感じているケースが多いものです。その際に、生活習慣や悩んでいることについて把握してアドバイスを行うことで安心感を与えることができます。特に在宅医療を行っている場合、患者のみならずその家族からも感謝されるので大きなやりがいを感じられます。
ドラッグストアで勤務することは、患者の健康をきちんと守ることができるのも魅力といえるでしょう。医師による処方箋に基づいて調剤を行うのが主な仕事です。調剤の際には、患者のアレルギーや妊娠の有無、他の薬との兼ね合いなどを考慮しながら調剤しなければいけません。
患者の中には医師に直接、アレルギーがあることを伝えることができないケースもあるからです。そして、もしも医師による処方に違和感を覚えた際は患者の安全のために医師に確認することが義務付けられています。すなわち、薬剤師には薬のミスマッチによる健康被害を未然に防ぐことが求められているというわけです。
最後の砦となって患者の健康を守ることができるのは、非常にやりがいのある仕事だと言えます。
