将来、薬剤師になって活躍したいという方もいるのではないでしょうか。しかし、どのように行動すればなれるのかなど分からない所も多いという方もいる事でしょう。そこで今回はその職業になるために求められる行動など様々な豆知識を紹介します。
はじめに大学で6年制の薬学部に在籍して養成課程を修了した上で、国家試験を受ける資格を得る事が必要です。その後、毎年2月に実施される国家試験に合格して申請すれば、必要な免許が国から与えられます。
ただ、研究者を養成するという理由で4年制の学科のみ設置している大学の薬学部もあります。この場合、例え卒業できたとしても国家試験を受験する資格は得られないので、その点は注意しておきましょう。尚、国家試験の合格率は毎年70%前後と言われており、必要な免許は一度取得すれば更新する必要はなく、有効期限も設けられていません。
調剤薬局における主な仕事としては、処方せんの受付けやチェック業務が挙げられるでしょう。最初に処方せんを受付けたらその内容を確認し用法や用量が適正か、飲み合わせはないかなどのチェック業務があります。
もし疑問点があれば、処方せんを出した医師に質問したり患者さんからヒアリングを行い疑問を解決する事も重要な役割です。また処方せんに記載されている内容に従って薬を調合するという仕事もあります。粉薬やシロップ剤を細かく量ったりいくつかの塗り薬を混ぜ合わせるといった作業があります。
他にもお会計の計算チェックも大切な業務です。お会計の計算は必須な仕事ではありませんが、処方せんに記載されている内容とパソコンに入力した内容に違いがないか確認する必要はあります。
勤務先として最も多いと言われているドラックストアや薬局は全国各地に点在しており、パートやアルバイトとして働く事も可能です。転勤や結婚を契機に引越しをしたり、子育てのために一時的に休職しても転職・復職がしやすい職業と言えます。
患者さんの症状だけでなく、体質や体調に合わせた適切な薬であるかどうかは、患者さんとのコミュニケーションによって把握できる事もあります。またそれぞれの患者さんの日常生活に応じた薬の服用方法をアドバイスするなど、コミュニケーション能力が大きく活かせる職業でもあるのです。
高齢化社会が進み、アレルギーを持つ人も増加傾向にあると言われている中で、ニーズは高まっていると言えるでしょう。さらに通院するのが難しいため、在宅治療している患者さんの自宅を訪問して薬の服用状況の確認などを行う仕事など新たなニーズに対応した業務も増えている傾向にあります。このような事から、長期的にも安定した収入が期待でき、将来的に見ても魅力的な職業の一つであるのかもしれません。