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患者さんから聞き出すスキルがあると有利

2023年11月15日
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薬剤師の調剤業務は薬が相手のためコミュニケーション能力に自信が無くても取り組めますが、患者さんが相手の場合はどうしても話をするスキルが求められます。特に、非常時やいつもと異なる環境の場合は深く話すこともあるため重要なスキルとなりますが、それはどのような接し方となるのでしょうか。

一番の非常事態は災害、被災地へ赴くことも

非常時としてまず挙げられるのは災害が起こった時です。災害はいつ、どこでどのような規模で起こるか分からないので、予測からある程度の備蓄などは用意することはできますが、災害の程度によっては薬や医薬品が足りなくなることもあります。

このような時薬剤師は、自分が働いている場所が被災している場合は勤務先の無事の確認や支持を待ちますが、援助要請があれば被災地へ向かい、現地の指示に従って薬の確保や管理、患者さんへの薬の提供などを行います。

また、被災地では衛生管理を担うこともあり、被災者が過ごしている施設や利用している共用スペースなどの衛生面が守られるように業務を行うこともあります。

相手の話から服用している薬を聞き出す

そして、被災地では患者さんの対応に当たりますが、この時に大切なのは相手がいつも使用している薬が何なのか、医療従事者として的確な判断をすることです。被災地は混乱していて患者さんも被災者のため、避難をしてきてもお薬手帳を持っているとは限らず、自分が服用している薬の効能は分かっていても、名前を憶えている方はあまりいません。

例えば鎮痛剤や胃腸薬という薬の効果、湿布や軟膏などの薬の形状は覚えていても、それらの薬学的な名前は難しくて覚えている方は少ないです。そのため、患者さんの病名や症状、覚えている範囲の薬の情報から正しい薬を選択することが求められるので、患者さんに配慮をしながらも深く対話をするスキルが必要となります。

代理が伝える患者の情報から患者を診る

また、いつもと異なる環境には服用している患者さんではなく、その家族や付き添いの方が薬を受け取りに来るケースが挙げられます。いつもは患者さん本人を診て話せば、提供している薬の効果や副作用の有無、患者の状態などは把握できますが、本人の体調不良などで来院することが不可能なケースも少なくはありません。

基本的に患者さんの保険証や処方箋があれば、代わりの方が薬を受け取ることができるので代理の来院を利用している方もいますが、患者さん本人の症状に何か異変がある、などを聞いた時は速やかにどのような異変か話を聞き出すことが重要となります。

代理とはいえ、薬の受け取りに来ているため本人ではなくても細かな情報は熟知して来院しているはずですが、中には頼まれたからという理由だけの方もいるかもしれません。ですので、代理の方が薬を受け取りに来た場合は、できるだけ事細かに患者さんの様子を聞き出すようにしましょう。

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