お薬手帳を持っていない患者に対して、薬剤師はお薬手帳を交付することができます。お薬手帳を患者が所有していれば、患者が自分で薬を管理できるようになります。ここでは、患者にお薬手帳を交付するための方法について解説します。
病院に勤務している薬剤師は、病院の外来に受診している患者にお薬手帳を交付できます。お薬手帳を交付する前に確認しておいた方が良いのは、手帳の有無です。すでに持っているけれども病院に持ってくることを忘れた人には、お薬手帳を新たに交付する必要はありません。
ですが患者によっては、自宅に置いていたお薬手帳をなくしていることもあります。このような場合には自宅に戻ってもお薬手帳が見つけられないこともあるので、新しいお薬手帳が必要になることもあります。お薬手帳をなくした患者が新しいお薬手帳の交付を希望している場合には、すぐに交付をした方が患者も薬の管理がしやすくなります。
お薬手帳をこれまで持っていなかった患者に対しては、新しいお薬手帳を新たに交付することができます。お薬手帳を交付する時には、処方せんに書かれている薬を調剤する時に、患者へ一緒に渡せます。
処方された医薬品とお薬手帳を一緒に手渡す時に、お薬手帳の具体的な使用方法について患者に教えることもできます。こうしたことも事前に教えておいた方が良いのは、お薬手帳を使ったことがない人は、使い方が全く分からないこともあるからです。
せっかくお薬手帳を渡しても患者が使い方をわからなければ、正しく使ってもらえなくなるので、必ず正しい使い方を詳しく教える必要があります。
お薬手帳を持っている患者が通院時にお薬手帳を忘れた時には、次回通院する時に持ってきてもらう必要があります。次に通院した時に患者がお薬手帳を持ってきた時には、手帳の内容についてしっかりと確認をします。
このような確認をすることにより、患者が重複して薬を服用していないか調べることができます。お薬手帳の内容を調べることにより、薬どうしの相互作用の有無も調べることができます。安全に患者が薬を服用できるようにするためには、こうした確認をしっかりとおこなうことが不可欠です。
他の病院に行った時にもお薬手帳を見せることを患者に指導することも、薬剤師の重要な仕事です。
