指輪は手元を彩るアクセサリーとして身に付けている方も多い、人気のあるファッションアイテムの一つです。結婚指輪などは既婚者の証として着用している方もいますが、薬剤師は結婚指輪の使用は禁じられてはいないのでしょうか。
結婚指輪は、初対面の方にも自信が既婚者であるということをわざわざ話すことなくさりげなく伝えることができるため、便利なアイテムです。身に付けることによってパートナーがいることを理解してもらえるので、デートなどのお誘いの声もかからず、丁重に断る煩わしさからも解放されます。
ですが、薬剤師は働く場所や環境によって結婚指輪の着用を認めないとするケースもあり、もしもルール違反をしてしまうと同僚や医療従事者、患者さんなどからクレームが来る可能性もありますので就業する際には確認を怠らないようにします。
着用禁止の場合は職場に着いたら早々に指輪を外して、紛失することのないように大事にしまうことになりますが、不安な方は、指輪をどこかに落としてしまった、という心配をしないためにも指輪は出勤をする時に外して家の中で保管をすることをおススメします。
中にはファッションとしての指輪は認めないけれど、結婚指輪であればOKという職場も存在しますが、患者さんからの印象はまちまちです。まったく気にならない方もいれば、飾り立てている、と捉える方もいて、たとえ結婚指輪であっても装飾品の一つというイメージが強い場合はあまり良い印象を与えることはできません。
また、薬の種類によっては指輪をしていることがマイナスとなる調剤もありますので、指輪をしょっちゅう着け外すことになると業務上面倒に感じるかもしれません。さらに、患者さんの中には結婚指輪から子供の有無や家庭環境など、プライベートなことを根掘り葉掘り聞いてくる方がいる可能性もあるため、患者さんを相手に不快な思いを抱かないで冷静な態度で接することができるように、努力をする必要も求められます。
しかし、そもそも指輪自体が医療従事者という立場からすると、あまり衛生的なものではありません。事務的な作業をするケースは別ですが、薬剤師は患者さんの体に触れることはなくとも、薬を通して患者さんの体と向き合うことになります。
万が一指輪を装着している部分に細菌などが付着していると、不衛生な業務となり、患者さんに苦痛を与えることにもなりかねません。ですので、結婚指輪だとしても仕事場には持って行かない方が医療従事者としては無難です。