薬剤師は調剤をする医薬品のことについて詳しい知識が必要になる仕事です。錠剤だけでも医薬品には多くの種類があります。通常の飲み薬として服用する錠剤だけでなく、特殊な方法で服用する錠剤を患者に調剤することもあります。ここでは、こうした種類の錠剤について解説します。
薬剤師は飲み込まないで服用しなければいけない医薬品を調剤しなければいけない場合もあります。こうしたタイプの医薬品が処方されることがあるのは、飲み込んで使用する医薬品よりも効果的に薬が使用できると認められる場合です。
飲み込まないで服用する医薬品は薬の効果が短時間で現れるので、薬の効果ができるだけ早く必要な患者に向いています。飲み込まないで使用する医薬品は、口の中に錠剤を入れたら錠剤を口の中で溶かして服用します。こうした種類の医薬品を調剤する際に指導しなければいけないのは、間違えて飲み込んでしまうと薬の効果が現れるまで時間がかかってしまう場合があることです。
薬の効果が現れるまでに長い時間がかかると、患者の体に悪い影響が出ることもあるため、正しく服用できるようにわかりやすく飲み方を教えることが必要です。
飲み込まないで服用するタイプの錠剤は、口の中に薬を置く場所にも注意が必要になります。通常の薬は薬をいったん舌の上に置いてから飲み込むことが多いですが、飲み込まないで使用する錠剤は舌の下側に薬を置くようにします。
薬の効果が早く現れるようにするためには、こうした方法で薬を服用することが不可欠です。下の下側に薬を置いて服用することは非常にわかりにくいので、調剤をする薬剤師は患者に詳しく説明することが必要です。
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薬を飲み込まないで服用する医薬品が通常の医薬品よりも短時間で効果が現れるのは、口の中の粘膜を通して薬の成分を体内に吸収することが可能だからです。飲み込んで服用する薬は医薬品が喉を通って胃や腸に達するまで時間がかかるので、その分薬の効果が現れるのも遅くなります。
薬を下の下側に置いておくことにより唾液の中に浸った錠剤が溶け出すので、唾液を通して粘膜に成分が吸収されます。このような種類の薬は心臓の発作を止めるために使用されることもあります。
心臓の発作が止まらないと生命に影響が出ることもあるので、できるだけ早く発作を止められるように特別な薬が使われています。