薬剤師は介護老人保健施設で働くこともできます。このような施設では300人程度の利用者につき、一人程度のこの資格を持つ人が働いています。ここでは、こうした施設で働いているこの資格を持っている人の仕事などについて解説します。
介護老人保健施設で働いている薬剤師が主にしている仕事は、施設で使用している医薬品の管理です。こうした施設で医薬品を管理するための仕事ができる人が必要なのは、施設を利用している人に使用する薬剤を保管しているからです。
特別な種類の医薬品を除き、施設で使用する医薬品の多くは施設で準備しています。さまざまな種類の医薬品が介護老人保健施設には保管されていることから、病院や診療所と同じように保管している医薬品を適切に管理することが必要になります。
介護老人保健施設で働いている一般のスタッフでも医薬品の管理をすることは可能ですが、医薬品の管理は専門の資格を持っている人がおこなった方が、より安全に管理することができます。
介護老人保健施設で働いている薬剤師は、施設で使用する医薬品を決める仕事を担当することもあります。どのような種類の医薬品が介護老人保健施設で必要になるか、薬剤の専門家として考えながら決めることは非常に重要な仕事です。
施設で使用する医薬品を決める仕事をしている人は、施設で使用する医薬品を選ぶ際の基準を作る仕事をすることもあります。こうした基準をあらかじめ決めておけば、新しい医薬品が介護老人保健施設で必要になった場合にも、基準に合わせて最適な医薬品を選べます。
介護老人保健施設で使用する医薬品を選ぶ基準を作る際に重視しなければいけないのは医薬品の効果です。病気の治療に高い効果が期待できる医薬品を選べるように基準を作る必要があります。
介護老人保健施設で働く薬剤の専門家が施設で使用する医薬品を選ぶための基準を作る際には、薬が安全に使用できるものであるかどうかも調べて基準を決めることが必要です。介護老人保健施設に入所している高齢者の中には体力が衰えている人もいるので、医薬品を使用する時に特別な配慮が必要になることもあります。
高齢者にも安全に使用できる医薬品を選ぶ基準を作ることは、医薬品に関するさまざまな知識を持っている薬剤の専門家でなければできない仕事です。
