薬剤師が何らかの理由で警察に逮捕されてしまったら、すぐに弁護士に相談して免許が失われないように動くという事が重要です。何故なら逮捕の段階では免許には特に問題もありませんが、前科がついてしまうと最悪の場合苦労して取得した免許が取り消されてしまう恐れがあるからです。では逮捕されたらまずすべき行動について詳しく見ていきましょう。
警察に逮捕されて、検察官によって起訴されてしまうと裁判となります。裁判となってしまうと無罪を勝ち取る可能性は正直非常に難しいです。実際有罪率は90パーセントを軽く超えています。その為とにかく起訴されないように持って行く事が重要です。
ではどうすれば良いかというと弁護士の力を借りて不起訴処分を狙うという事です。検察官に証拠不十分で裁判をしても有罪に持っていけないと判断させてどうにか起訴させないような状況に持って行きましょう。
そうなれば前科がつく事もありませんし、薬剤師免許が剥奪される恐れもなくなります。
被害者がいる犯罪を犯して逮捕されてしまった場合は、相手側に対して速やかな対応を取る事が大切です。とにかく自分が反省している事を相手に伝え謝罪を行い、場合によってはお金を払い示談の成立を目指しましょう。相手側と示談が成立しているかしていないかは、検察が起訴するかどうかの判断に大きく影響を与えます。
仮に示談が成立していないと、検察側も反省の意思なしと見なし再犯の可能性があると考えますし、被害者側の加害者に対する処罰感情も考慮して起訴に動く可能性があります。そうならない為に示談の成立に全力を尽くす事が大事です。
示談が成立すれば起訴猶予処分になったり不起訴処分になったりする可能性も高くなり、薬剤師資格の剥奪から身を守る事が出来ます。
被害者との間に示談を成立させるには弁護士の力が不可欠です。逮捕されてから起訴されるまでの身柄拘束期間は最大でもわずか23日です。つまりこの間に示談を成立させる必要があります。1度起訴されてしまうと、その後に示談が成立したとしても不起訴になる事はありません。
その為逮捕されたらすぐに弁護士に相談して示談成立に動いてもらいましょう。加害者本人は逮捕され身柄が拘束されており、直接被害者と示談交渉する事は出来ないので、弁護士と相談しながら自分の反省と謝罪それから示談金の額等を相手に伝えて、示談を勝ち取る事が重要です。