薬剤師として働いている人が逮捕されたり、前科がついてしまったら免許はどうなるのか、また前科がある人が資格取得の試験を受ける事が出来るのか分からないという人は多いです。そこで免許と逮捕それから前科との関係について詳しく見ていきましょう。
薬剤師として働いている人が逮捕されて裁判を受け有罪になり、罰金以上の前科がついてしまった場合免許はどうなるかというと、剥奪される取り消される恐れがあります。法律で罰金以上の刑に処せられた人や、犯罪は不正行為を行った人には免許を与えない事があるとなっているので、前科がついたら免許はなくなる可能性があるという事を知っておきましょう。
しかしも前科がついた人全てが例外なく剥奪になるという事ではありません。処分も戒告や3年以内の業務の停止、そして免許の取り消しと段階があり、犯罪のレベルによって処分が下る事になっています。
逮捕された瞬間すぐに免許に影響が出るのかというとそういう事ではありません。罰金以上の前科がついた段階で処分の対象となる為、逮捕された段階ではまだ免許には影響する事はないです。
中には逮捕された段階で前科がつくと考えている人もいるかもしれませんが、逮捕された段階ではまだ容疑がかかっている段階で、罪が確定した訳ではありません。そんな段階で処分が下されてしまったら誤認逮捕や冤罪の人は大きな迷惑をこうむる事になります。
警察等の捜査機関から捜査を受けた事は前歴と呼ばれており、前科とは異なり警察等の捜査機関にだけ記録されるものなので、この段階では問題になりません。つまりただ逮捕された段階では免許に影響はありませんが、逮捕が長引いたり風評被害によって仕事がなくなる危険性はあるので、何らかの理由で逮捕されてしまったらすぐに弁護士に相談するようにしましょう。
これから資格を取得しようと目指している人が逮捕されてしまい、前科がついてしまった場合、試験は受験出来なくなるのかと言うと、試験の資格自体は剥奪される事はない為、問題なく試験は受ける事が出来ます。しかし仮に試験を受けられ合格しても、免許が発行されない可能性があるので注意が必要です。
何故なら試験の合格者は免許の申請をしなければならないからです。その時に提出する書類には罰金以上の刑を受けた事があるか、あるいは薬事に関する犯罪歴があるかどうかについて記入する欄があり、それを見て免許を与えるかどうか判断します。
その為その欄で前科があるという欄に丸がついていると、資格なしと判断されて落とされる可能性があるので注意が必要です。
