薬剤師国家試験は当然全員が受かるという訳ではありません。内定が決まっているにもかかわらず試験に落ちてしまい、どうすれば良いか分からずあたふたしてしまう人も多いです。しかし試験に落ちた後の選択肢はいくつかあるので、残念ながら落ちてしまったらどうするべきか詳しく見ていきましょう。
内定先の中には、試験に不合格でも就職出来る所はあります。その為就職して、働きながら勉強をして来年の試験に備えるという方法です。しかし働きながら勉強をするというのは非常に大変です。
ただでさえ社会人1年目は覚える事が沢山あり、肉体的にも精神的にもハードなのにもかかわらず、それに加えて試験の勉強をしないといけないとなると休める時間はほとんどなくなってしまいます。
休日の日に勉強するといっても、毎日の仕事が大変すぎて疲労が抜けず、勉強も身に入りません。さらに独学ではなく、予備校に通う事を考えている人もいるかもしれませんが、スケジュール的にほぼ不可能です。その為働きながら勉強するとなると独学となります。しかし1回落ちていて、次はもう落ちる事は出来ないというプレッシャーは相当なものです。それに耐えきれなくなってやめてしまう人もいますし、逆に働いている忙しさから試験等どうでもよくなってきてしまうパターンもあります。その為働きながら勉強して合格を目指す場合は、自分のモチベーションをしっかりと保てるかという事が重要になります。
試験に落ちたので、スッパリと夢は諦めて就職するという方法もあります。内定が決まっている会社で、試験に落ちても働ける職場ならそのまま入社して働けばよいですし、試験合格が入社の条件となっている場合は他の就職先を見つけて働きましょう。
ずっと勉強して資格が取れないのは非常につらいですし未練もあるかもしれませんが、諦めて他の道へ行くという選択肢も決して悪くありません。いつまでも夢を追いかけてだらだらしてしまう位なら、新たな目標を定めて歩き出した方が良いです。
1年浪人して来年の試験に向けて勉強をするという選択肢もあります。試験に落ちた大半の人がこの選択肢を選びます。やはり長年の夢はそう簡単に諦められないし、1回落ちたぐらいで諦めるという人は少ないです。浪人する場合、予備校に通うか宅浪するかの選択肢があります。
予備校に通うメリットは、受験対策のノウハウを得る事が出来たり、ともに夢を目指す友人と出会えたり、分からない事があっても先生に聞く事が出来る等です。ただ予備校に通う場合、費用が結構かかる為、経済的に余裕がない人は厳しいかもしれません。
親がその費用を出してくれるなら問題ありませんが、自分でアルバイトをして稼ぐとなると勉強する時間も無くなるので、なかなか厳しくなります。宅浪する場合、予備校と違ってスケジュールはすべて自分で決める事が出来たり、お金がそれほどかからないといったメリットがあります。
しかし勉強で分からない所があっても教えてくれる人はいないので、すべて自分で解決しなければなりませんし、一緒に切磋琢磨出来る友人もいないのでモチベーションが上がらなかったりする等のデメリットもあります。このように予備校に通うにしても宅浪するにしても、それぞれ一長一短あるので、浪人する場合は自分がどちらに向いているかをよく見極めてから選択するようにしましょう。ちなみに合格率は予備校に通った方が高いです。