薬剤師は正社員やパート・アルバイトとは別に派遣社員の勤務形態もあります。派遣では自分の希望する条件にあった勤務先で行って機関だけ働きます。融通が利きやすいのである程度キャリアを積んだ方に特に向いています。給与や福利厚生も充分です。
派遣社員では正社員やパート社員のように勤務先と直接契約はしません。あくまで人材派遣会社が契約先となり、派遣先で働くことになります。派遣会社に自分の希望に合った派遣先を紹介してもらい、提示された求人先から選択します。
契約期間は異なりますが、同じ職場で働くのは最長でも3年までです。単発の派遣も多いです。次の薬剤師が来るまでの期間や繁忙期など要望に合わせ派遣先で働きます。時給は一般的なパートよりも高い傾向となりしっかり稼ぐことが出来ます。
空いた時間に短時間だけ働きたい希望が実現できるでしょう。プライベートを充実したい人、諸事情で勤務時間に制限がある人に向いた勤務形態です。
派遣にあまりいいイメージがない方もいるかもしれません。しかし、薬剤師は有資格者であるので派遣の需要も非常に高いです。正社員への登用を提案される可能性もあります。紹介予定派遣を利用すれば正社員としての採用前提で派遣されます。
福利厚生も充分にあります。退職金やボーナスはあまりありませんが、社会保険は完備されています。福利厚生がどれくらいあるかは必ず確認してください。有給休暇もあり、 雇用保険・労災保険への加入も可能です。
産休育休制度もあるので、一旦職場を離れた人が派遣で再復帰することが可能です。働き方改革により、派遣社員は正社員と同じ業務をしていれば同一労働同一賃金となっています。
調剤薬局で働く場合、派遣なら投薬業務を主に行います。薬は薬局ごとに配置・操作・ルールなどが決められています。しかし短期間では取り決めを完全に理解することは難しく作業効率が悪くなってしまいます。投薬の際の指導する内容は注意事項はどの職場でもほぼ同じです。
効率性を考えて、服薬指導・投薬前の処方監査・薬歴入力などを行います。ドラッグストアでは派遣の求人は少なめです。調剤併設型の場合、服薬指導をしながらOTC医薬品の販売も行うでしょう。投薬する場合はOTC医薬品の取り扱いが多くなります。
販売業務では正社員と同じく、お客様の健康相談にのったり服薬指導を行います。レジ打ちや商品の補充の日常業務もあるでしょう。派遣社員では在庫管理や売上管理などお店の経理に関わるような業務には関わりません。
しかし、マネージャーが不在の場合はまれに売上管理を行うこともあります。
