40代以上の中高年の薬剤師は、医療現場や薬局、ドラッグストア、一般企業など数多くの現場で必要とされています。特に、医療スタッフの不足が深刻なエリアにおいては、年齢のハンデを感じることなく同じ現場でキャリアを積むことが可能です。
薬剤師が総合病院の一般病棟や療養病棟などで働く場合には、勤務時間が不規則になるのはもちろん、重病の患者と接する場面が多くなり、基本給や手当などの金額が高くなります。特に、40代以上のキャリアに自信がある人は、経営状態が良い総合病院を就職先に選ぶことで、定年まで順調に収入アップを目指せます。
最近では、都市部の一般病棟や療養病棟における医療従事者の役割や仕事内容について、様々な求人媒体を通じて紹介されることがあるため、少しでも興味があれば早いうちから情報収集をすると良いでしょう。なお、病棟によって長年のキャリアや高度なスキルが求められることもあり、面接を受ける前に院内見学をするのもおすすめです。
薬剤師が街中の薬局を勤務先に選ぶ場合は、病棟や介護現場などと比べて、一人ひとりの患者としっかり向き合えるといったメリットがあります。また、様々な医薬品を扱う場面が多くなるため、仕事を通じて医薬品の効能や副作用といった基本的な知識を得ることも可能です。
地域に密着した薬局の中には、夕方に仕事が終わるところや、土日祝日が休みのところも多くあり、私生活の時間を大切にしたい人にとって大きな魅力があります。なお、薬局の方針やスタッフの在籍状況によっては、若手ばかりでなくシニア世代の受け入れが行われることもあります。
そのため、過去の実務経験を生かしたい人は、年齢に関係なく活躍できる薬局を探してみると良いでしょう。
ドラッグストアは、病棟や薬局と比べると専門性がそれほど高くないものの、身体に負担がかかる業務が少ないため長く勤めやすいといった長所があります。また、大手の企業が運営するドラッグストアの中には、医療スタッフの資質の向上を目的として、年齢に関わらず定期的に業務研修を実施したり、ヒアリングや面談を行ったりしているところもあります。
そのため、将来を見据えて働きがいのあるドラッグストアを選ぶと良いでしょう。