売り手市場だと長らく言われていた薬剤師ですが、将来的にはどう変わっていくのでしょうか。現状を踏まえて、将来の仕事やスキルについて詳しく解説していきます。今やるべきことが何なのか、見えてくるかもしれません。
薬剤の世界というのは、常に新しい薬が出ていきます。そうなっていくと、常に知識をブラッシュアップしていって新しい知識をつけ、それなりに勉強していく必要があります。薬局やドラッグストアではそれほど高い知識は必要ではありませんが、新薬剤が出てきたときに、いち早くそれがどういった効能があり、どういった副作用が懸念されているのかについて学び、客に説明することができるようにしておくことが求められます。
調剤薬局の場合、ただ薬を処方するだけでなんとなくぼんやりと一日が過ぎていってしまうこともありますが、自分のキャリアアップのためには、しっかりと仕事をこなす必要があります。休日は新薬剤を学んだり、効能について理解を深めたりすることで、メリハリを付けて働いていくことができます。
10年以上前から、いずれは飽和状態になってしまうと言われている薬剤師ですが、それは必ずしも当たっていません。実際には、求人倍率は下がってきていて、大学を卒業しても就職活動に困らない程度に就職先は見つかります。
飽和状態というわけでもないですし、また、深刻な人手不足に悩まされているというわけでもない、比較的健全な就活市場とも言えるかもしれません。ただ、ドラッグストアに関しては例外と言わざるを得ないかもしれません。
それというのも、ドラッグストアは次から次へと新たにできていて、人員を募集しています。常駐させることが法律で義務付けられるようになったことで、人手不足に悩まされているドラッグストアもあるといいます。そうなると、まだまだ売り手市場は続く事が考えられます。
このように、薬剤師の将来性については、それほど悲観する要素も見当たりません。大切なことは、必要なスキルを磨いてキャリアアップを考えていくこと、それに、安定して長く働き続けることが重要になります。資格職ということもあって派遣でも比較的のんびりと働くことができます。
しかし、将来を考えるのであれば、正社員できちんとキャリアを重ねていくことです。