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社会人から薬剤師を目指す際に知っておくべき現実

2020年11月23日
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社会に出てから世界を知り、なりたい仕事を見つける事はよくあるでしょう。薬剤師も社会人になってからも目指せる職業です。ですが医療職全般に言えますが、資格を取得する為には養成機関に入学し卒業、そして国家試験合格が必須になります。仕事をしながらなれる程甘くはありませんが、30代でも40代からでも目指せる資格ではあります。社会人から目指す場合は特に事前情報を得て検討する事が重要です。

なる為の勉強は大変なので集中する事が必要

資格を取得する為には薬学部を卒業して受験資格を得て、国家試験に合格する事が必要です。この国家試験の合格率は変動は年ごとにありますが70%前後で推移しています。薬学部は6年制になります。他の国家試験に比べると高い合格率ですが、これは薬学部で合格する為の勉強や対策をしてきた人だけが受けられる試験なので、6年間勉強してきたが30%の方は落ちています。

背景から言えば決して高い合格率ではなく、軽い気持ちで卒業・合格できる様な資格ではありません。薬学部の科目は大学ですがほぼ全て必修であり、自由に選択できるものではありません。そしてどの大学でも例年不合格科目があって留年する方や卒業できない方もいます。

大学は義務教育ではなくサポートはしますが国家試験に合格できる水準にない者は受験させません。合格率は教育機関にとって非常に重要であり、低い大学より当然高い大学の方が選ばれ希望者も増えるからです。

大学も生き残りをかけて卒業生を輩出しているのです。片手間で得られる程甘い職業ではないのです。

資格を取得する事で得られる恩恵は多い

薬局や医療機関、ドラッグストアなど就職先は多い職業であり、この資格を持っているだけで就職に困る事はそうはありません。それだけではなく、さらに自分の世界を広げる事も可能な資格です。資格を取得していなくても薬学部卒業者という事は、その専門的な学科を修得している事を意味します。

それは他の様々な資格を得る際に学科が免除されたり講習免除があったりと恩恵は大きいです。登録販売者は受験資格や実地研修免除ですし、水道技術管理者は試験なしで得られます。

弁理士も選択科目が免除であったりと医療職以外に法律関係や技術職もその後目指しやすいです。

社会人から目指す上で本当の問題はお金

社会人から薬剤師を目指す事は不可能ではないと言われるのは、大学や受験資格に年齢は関係ない事が背景にあります。また医療現場では学歴ではなく資格が重要なので、就職も選ばなければ年齢関係なく就ける事ができます。

では社会人から目指すにあたって課題になるのは何でしょうか。それは最低6年間のお金です。薬学部は6年制なので当然6年間の学費が必要です。他の大学同様に私立と国立があり、私立で卒業まで1200万円、国立で400万円が必要です。

なる為にお金を貯めて目指す事になりますが、何も学費だけあればいいのではありません。片手間でなく集中して試験合格を目指す必要があるので、働きながらは非常に困難です。つまり社会人から目指す際には、学費と生活費を含めた総額の準備が必要と言えます。

アルバイトをしている薬学部の学生は多いですが、学年が上がると実習があったりより専門的な分野を学んだりする事になるのでアルバイトを辞める方も多いです。この様にお金も夢を叶える為には必要なのが現実です。奨学金やサポート制度を調べてみる事も選択の価値は高いでしょう。

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