これは一つには日本の少子高齢化現象が影響しているかと思います。日本の医療や介護のお仕事に従事している人達は、それがたとえアルバイトでも高額で待遇されています。それだけ、医療や介護を必要な人々が増えているという証でもあります。その中心は何と言ってもあの団塊の世代です。10年後には団塊の世代の全員が81歳以上になります。ということは少なくとも今から20年先までは、医療と介護のビジネスは安泰であるということがいえます。
女性に人気が高いのは看護師の資格と薬剤師の資格です。どちらの資格も国家資格ですから、日本全国各地の主要都市で一年に一度だけ実施される試験を受験して、それに合格しなければなりません。晴れて合格すればその後の人生が開かれるというものです。
たとえアルバイトにしても高額待遇をしてくれるのでとてもありがたいことです。薬剤関連も、多くの分野で、高い給与で雇用されています。これも国家試験を取得していることのおかげであるいうことができます。
医療と介護のビジネスは慢性的な労働力不足のために、正社員ではなくても、人材派遣会社からの派遣社員でも、アルバイトの社員でも、比較的高額で雇われているのが実情です。それはとりもなおさず、そのサービスを必要とする人々が増加していることの証でもあります。
今から10年後の2030年にはその状態がもっと進んでしまいます。2030年には国民の3人のうちの一人が65歳以上の高齢者となってしまいます。そうなってしまえば、ますます医療と介護施設のお世話になる人々が増えてくるのではないでしょうか。
これから先大学を目指す人々は、そのことをよく肝に銘じてから進路を決定すべきではないでしょうか。そうすることによって、6年後に大学を卒業した時に、簡単に就職先を見つけることができます。せっかく就職するのですから、名のある立派な病院やクリニックで定年退職まで働きたいものです。
そうすることによって、しっかりと退職金までもらえますので、老後の豊かな生活も安泰ということになります。日本は現時点でコロナで大変なことになっていますが、これは世界的な傾向ですからどうしようもありません。
いまは、無理やり円高にして外国人に日本の株式を安売りするよりも、日本人の女性や高齢者に優しい職場環境つくりを推進する方が得策というものではないでしょうか。このような大変な時代ですから、それなりに、しっかりとした将来を見据えた政策が望まれます。それができるのは豊かな人材を抱えている政党だけです。
