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薬学部を選ぶポイントはどこにあるのか

2020年04月03日
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薬剤師になるために、必ず通って卒業しなければならないのが大学の薬学部です。しかし、2003年頃から私立の薬学部の数が倍増し、乱立した状態になっています。そのような背景の中、薬学部を選ぶポイントについて取り上げます。

6年制の薬学部に入学して卒業することが条件

薬剤師になるためには国家試験に合格しなければなりません。しかも国家試験を受験するためには、6年制の薬学部に入学して卒業することが条件です。かつての薬学部は4年制でありましたが、医薬分業が進んだことで薬剤師に対する責任が大きくなり求められることも増えてきました。

そのため、より高い専門性を身につけてもらうために、2006年から6年制の薬学部が誕生しました。一方で4年制の薬学部も残っていますが、そちらは研究者養成課程となっています。

6年制の薬学部では、医療従事者としての専門性を身につけてもらうために、より実務的な内容を学ぶようになりました。特に5年次になると、調剤薬局と病院での実務実習が課せられます。それぞれの機関で約2ヶ月半にわたる実習が行われ、実際の医療現場で色々な知識や技術を学ぶようになりました。

私立の薬学部が2003年頃から倍増しました

2020年時点において薬学部を持つ大学の数は75大学にのぼります。そのうちの14大学が国立、4大学が公立、57大学が私立です。つまり薬学部がある大学のうち、約4分の3が私立となります。

今でこそ私立の数が多いですが、2003年時点における私立の薬学部は29大学しかありませんでした。それが2003年からの6年間で28大学も増えて、ほぼ倍の57大学にまでなったのでした。これは6年制の薬学部が誕生した時期と重なっていることが分かります。

大学を選ぶポイントとはどこにあるのか

このようにわずかの間に私立の薬学部が増えていますが、大学選びに迷う人も少なくありません。薬学部を選ぶ際(特に私立)には、以下の2つのポイントが挙げられます。それは受験者数と偏差値です

受験者数でチェックすべきポイントは、ずばりその数が減っているかどうかです。仮に受験者数が定員割れを起こしていたら、それはかなり問題があると考えた方が無難です。新設大学が増えたことで自ずと薬学部全体の定員数は増えるわけであり、受験倍率は低下します。

それが結果的に学生の質の低下を招くのです。一方偏差値についても、あまり低いところは避けた方が無難といえます。私立の薬学部が乱立する以前は、偏差値50を割るような大学はあまりありませんでした。しかし、2010年代に入るとボーダーフリーの大学が増えてきています。本人のやる気次第ではありますが、そのような大学に入ったことで教養試験や国家試験に合格できるか不安に感じる人も少なくないのです。

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