結婚や出産を機に正社員の薬剤師として働くのではなく、パートやアルバイトという働き方を選ぶ人がいるのではないでしょうか。夫の扶養家族になっている人はどのような働き方をすれば良いのかについて考えておく必要があります。
家庭を優先させつつ扶養の範囲内で賢くお金を稼ぎたいという人が必ず知っておくべき知識として、扶養控除と呼ばれるものがあります。これは税金の控除制度で、扶養している家族がいれば税金を納める金額が減額してもらえるというものです。
この制度を適用してもらうためには、定められている条件を満たさなければなりません。その条件は生計を一にしていることや、パートやアルバイトによる収入が年間で103万円以下であること、16歳以上であることや他の家族の扶養家族ではないことなどが挙げられます。
納税義務者の配偶者である場合には配偶者控除と呼ぶのが正式な名称になります。配偶者控除額は年齢によって異なり、一般的には38万円ですが70歳以上の配偶者に関しては48万円になります。
年収の金額がいくらまでなら税金が控除されるのかが気になるはずですが最初にポイントとなる金額は100万円までで、この金額であれば住民税や所得税、社会保険を支払わなくても良いことになっています。
次のポイントになるのが103万円までで、所得税を支払う必要がありません。その次には130万円までとなり、扶養者が配偶者の社会保険料を支払わなくても良いとされる金額になっています。また扶養者の年収が1000万円未満である場合には配偶者特別控除が適用されます。
配偶者特別控除とは被扶養者の年収が103万円以上141万円未満である場合には、所得税が減額してもらえるというものです。
夫の扶養内で働くためにはいくつかの注意してほしいポイントがあります。まず最初に確認しておきたいことは、いくら稼ぎたいのかということです。希望する年収を12で割って、1ヶ月あたりいくらまでなら働けるのかをしっかりと把握しておくようにします。
次に注意したいのは希望がかなえてもらえる職場を探すということです。アルバイトの面接で扶養内で働きたいという旨を伝えておき、理解してくれる職場を探すようにします。例えば103万円までにしたいという場合には、少し余裕をもってそれよりも低い金額に抑えておくと心配する必要がありません。