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医療における薬の専門家の仕事の内容と就き方

2018年10月24日
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医療においては、医師だけではなく、看護師や検査を行う診療放射線技師や臨床検査技師などが患者の治療に関わっています。その中でも薬剤師は医療業界のなかでも、薬に関する専門家として治療を行います。病院や薬局に勤務して、医師の処方箋に基づいて調剤したり、患者に処方する薬の説明を行ったりします。それだけではなく、製薬会社や行政機関などさまざまな職場で活躍できます。

薬の専門家になるための方法と年数

薬の専門家として調剤を行うことができるようになるためには国家試験に合格しなければなりません。国家試験の受験資格を得るためには、専門の養成課程を有する大学に入学し、その課程を修了しなければなりません。

国家試験の合格率は60パーセントから80パーセントの間で推移していますので、難易度が高いと言えます。また、かつては4年制の薬学部を修了することで受験資格を得ることができましたが、現在は医学部と同様に6年制となっています。

大学における6年制課程と4年制課程の違い

薬学部の中には、6年制課程と4年制課程の2つの課程があります。前者は、現場における薬の専門家を養成することを目的としています。このため、実習に重点が置かれています。

これに対して後者の課程においては薬の開発や研究に携わる専門家の養成を目指しています。薬学領域における人材育成には、現場における高度医療人だけではなく、画期的な創薬を生み出す薬学研究者を輩出することも必要不可欠です。

4年制の大学を修了した後に大学院に進学して研究を続けていきます。この場合、博士課程を修了すれば、国家資格の受験資格を得ることができますので、薬の専門家としての資格を有しながら、研究に携わる人材となります。

薬の専門家になることで広がる選択肢

一般的には、病院や薬局で働くことになりますが、そのほかにも様々な選択肢があります。製薬会社に入社して、新薬の開発などの創薬の仕事がまず上げられます。ドラッグストアでも必要とされていますので、高い専門性を活かして医薬品の販売に従事することもできます。

また、医薬情報担当者、いわゆるMRとして自社の医薬品の品質、有効性、安全性などの情報を医療従事者に提供し、実際に使用された医薬品の副作用情報を収集しフィードバックします。単に自社の医薬品の販路拡大ではなく、薬の誤用がないよう確認したり、副作用や適応症の情報を医療現場に伝えます。

一方で、情報提供をしながら収集した情報を既存の医薬品の改良や新薬の開発に反映させる重要な役割を担っています。このため、薬の専門家であることは大きな強みなります。

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