薬剤師として働いている人の中には語学が堪能な人がいたり、スキルアップを目指して語学力を身に付けようと思っている人がいるかもしれません。ここでは語学力の必要性や、語学力が必要とされる仕事について紹介します。
日本で薬剤師として働く際、必ずしも語学力が必要だというわけではありません。日本に住んでいる外国人は日本語が堪能であることが多く、日本語でコミュニケーションをとることができます。しかし中には例外があり、工場で働くためにやってきた外国人労働者の中には日本語が話せない人もいます。
そのような人たちはポルトガル語や中国語を話す人が多く、これらの言語を話すことができればメリットになるという場合があります。また東京や大阪といった観光客がたくさん訪れる場所にあるドラッグストアでも、接客に必要になる十分な語学力があれば役に立つことがあります。
高い英語力を持っている人にぜひおすすめしたいのが、製薬会社での勤務です。特に外資系の製薬会社では上司が外国人であることが多く、社内言語として英語が採用されていることがほとんどです。しかし語学力は単なるコミュニケーションツールであり、仕事本来の目的を遂行するための能力をしっかりと備えていなければ働き続けることができない厳しい職場でもあります。
MRとして働くのであれば高い営業力が必要になります。語学力で勝負したいという人におすすめするのが、学術などの事務職です。外国語で書かれた文献や論文を読みこなせる高い語学力が必要になり、薬事関連書類を作成したりします。
CROという職種でも高い英語力が必要とされます。CROとは受託臨床試験実施機関のことで、治験業務が行われています。CROには日本の機関の他に外資系の機関もあり、メディカルライティングやモニタリング業務などのCRA、データマネジメントやクオリティコントロール、安全性管理といった業務内容を請け負います。
特に諸外国と共同で実施される国際共同治験や新薬を開発して海外で販売するときに語学力を駆使して業務を行います。TOEICなどの試験で高い点数を獲得していたり、海外で働いていた経験があったりすると高い語学力があることをアピールすることができます。
ただしCROの募集はあまり多くはないので、求人情報をこまめに確認する必要があります。