薬剤師の人材不足が続き、求人を希望する薬局が増えています。一時は、大学が6年制になることで、不足するとされていたのですが、その後は薬学部が増えたことで、その解消のあたるとされていたのですが、未だに解消されていません。何故、人出不足とか人材不足が解消されていないのか、その問題点を考えてみました。
大学の制度が変わったことで、2年間薬剤師が生まれなくなりました。しかし、その後が薬科大学が増えたことや薬学部が増えたことで学生も多くなり、卒業生の数を考えるとその解消に至ると考えられていました。ですが実際には、卒業しただけでは資格がなく、その仕事に就く訳には行きません。
国家試験を合格する必要があるのですが、2014年の合格者は60%に留まってしまい、更には2015年も似たような傾向で終わったことから、少なくなったままで推移していると同様の結果になってしまっていることが、今も人員不足の要因となっています。
そのため大手のドラッグストアとか調剤薬局では、人材を確保が難しく、退職者を急遽募集をしたところもあると言われています。
また2017年度になると、地方での人材不足が更に酷くなっていることが判かって来ました。青森県内では、配置基準に満たない調剤薬局が4分の1にもなっていることが知らされました。
法律違反をしているのですが、求人を行っても人が集まって来ないので、仕方ない状況が続くことになっています。自治体でも頭が痛い状況ですが、だからといって薬局を閉める訳にも行かず悩みの種となっているのが現状です。
毎年、卒業生が出ている訳ですから、人材不足は解消されるはずと言われていますが、定年で辞められる方の他にも、中途退職者が多いことにも、その原因がある訳です。特に女性の結婚退職者が多いことが、人出不足に輪をかけていると考えられます。
人出不足対応に、調剤薬局やドラッグストアは、それなりの対応を行うようになって来ています。特に女性資格者の復帰を願うことから、パート職やアルバイト職での募集を多くするようになっています。働く時間を自由に決めてもらい、短時間でも働いてもらうといった趣向で働く人を集めるようになって来ています。
そこには時給は、他の職業では考えられないほどの高給なところも出て来ています。また高給にしないと人材が応募して来ないと言ったことも、考えらるとも言われます。そんなことから、北海道内でも東京都内より高給で募集されると言ったこともおきてしまいました。
それだけしなければ、人材不足が解消されない辛さがあると言えるのでしょう。